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FAIの治療方法 [医学~臨床]

苦手…からの脱却のために(^^; ここ最近の勉強記事でつづってきた
FAIを敬遠せず頑張って勉強するぞ! シリーズ ですが、
今日でいったん終了予定。ふーっと一息、という気分ですゞ

最後の今回は、FAIになったら、どう治療をするのかについてお勉強します。
でも実際に治療に携わったことはないので、概要的な内容になります(^^)

FAIの治療を考える際に、第一選択は原因部分の治療です。

cam typeのFAIでは、球面でない骨頭部分が臼蓋にぶつかるのが原因なら
この骨頭の非球面部分; bumpを切除する、という手術が治療法になります。
pincer type FAIで臼蓋が外側に余分に形成され原因になっているなら
その寛骨臼縁を切除するのが、原因の治療になります。

その他、臼蓋形成不全から関節唇損傷(断裂)を来していて
その部分に骨頭がはまり込む様なpincer type FAIならば
関節唇切除あるいは縫合術が行われます。

その方法も様々。


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FAIになりやすい治療法 [医学~臨床]

股関節の痛み・可動域制限を来し、運動や日常生活に支障が出る
”FAI; FemoroAcetabular Impingement” を、
敬遠せず頑張って勉強するぞ! シリーズ(^^)

FAIの原因によるタイプ分類は、もう自信を持って「覚えた」と言えます(^^)
 大腿骨→cam type, 臼蓋→pincer type, 併存→combined type

前回まで、FAIになりやすいこども時代に罹る疾患を勉強しました。
大腿骨頭すべり症・ペルテス病・発育性股関節脱臼DDHでした。

今日の勉強対象はこども時代の病気ではなく、青年期の手術です。
この手術を行われた後に、FAIが起こりやすい事が報告されているのです。

手術名は寛骨臼回転骨切り術;RAOです。
初期の変形性関節症に対して行われる手術です。

適応になるのは、もともとDDH等による臼蓋形成不全があり
二次性に変形性関節症が起こっているけれども、まだ関節症変化が初期のケースです。

どんな手術?


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FAIになりやすい子供の病気4 [医学~臨床]

股関節の痛みや可動域制限によって、運動や日常生活に支障が出る
”FAI; FemoroAcetabular Impingement”を、
難しそう、と敬遠せず^^;頑張って勉強するぞ! シリーズ(^^)

FAIのタイプ分類は毎回書いてるうちに、さすがに覚えました^^
 大腿骨→cam type, 臼蓋→pincer type, 併存→combined type

FAIを引き起こしやすい、こども期に罹る疾患を勉強しています。
先週までに勉強した、大腿骨頭すべり症・ペルテス病に続き
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-30
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-05-07
前回と今回は、発育性(先天性)股関節脱臼;DDHです。

前回にも出した治療を行う前の脱臼している状態の、X線画像です。
今日は初めて見て、答えられなかった学生さんのために(!?)
脱臼しているのはどちらでしょう?という質問の回答もつけておきます^^

LCC2.png
こちらは左側(画面向かって、みぎがわ)の完全脱臼。
高位脱臼と言って良いかと思います。治療が大変な脱臼です。

LCC1.png
こちらは右側(画面向かって、ひだりがわ)の脱臼ですね。

こういった脱臼に対して標準的なDDH治療を行った後でも起こりうる、
亜脱臼・臼蓋形成不全・ペルテス様変化などが
その後、こどもが成長した過程をフォローしてみると、FAIと関係する事が分かっています。

臼蓋形成不全が残った場合には、関節唇損傷を介して
pincer typeのFAIの原因になりうることを前回勉強しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-05-12

pincerだけではありません


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FAIになりやすい子供の病気3 [医学~臨床]

股関節の痛みや可動域制限の原因になる
”FAI; FemoroAcetabular Impingement”を、
難しそう、と敬遠せず^^;頑張って勉強するぞ! シリーズ(^^)

FAIのタイプ分類は毎回書いてるうちに、さすがに覚えました^^
 大腿骨→cam type, 臼蓋→pincer type, 併存→combined type

FAIを引き起こしやすい、こどもの時期に罹る疾患を勉強しています。
先週までに勉強した、大腿骨頭すべり症・ペルテス病に続き
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-30
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-05-07
今日は、発育性(先天性)股関節脱臼、DDHです。

治療を行う前の脱臼している状態の、X線画像です。
(どちらが脱臼しているか、分かりますか?と、学生によく尋ねます^^)
LCC2.png
LCC1.png

治療を適切に行っても、亜脱臼・臼蓋形成不全・ペルテス様変化などは
少ないながらも起こりうる合併症(後遺症?)です。

どのタイプのFAIになりうる?


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FAIになりやすい子供の病気2 [医学~臨床]

股関節痛や可動域制限の原因になるFAI; FemoroAcetabular Impingement。
難しそう、と敬遠せず^^;頑張って勉強するぞ! シリーズ(^^)

FAIのタイプ分類はさすがに覚えましたね。
 大腿骨→cam type, 臼蓋→pincer type, 併存→combined type

FAIの原因になりやすいとされている疾患について勉強しています。
先週の大腿骨頭すべり症に続き
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-30
今日は、ペルテス病です。

ペルテス病自体については、かなり以前にシリーズ化して勉強した覚えがあります。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-08-18 から
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-10-02

この疾患の既往があることで、やはりFAI発症のリスクになりえます。

cam typeですね


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FAIになりやすい子供の病気1 [医学~臨床]

股関節痛や可動域制限の原因になるFAI; FemoroAcetabular Impingement。
難しそう、と敬遠せず^^;頑張って勉強するぞ! シリーズ(^^)

FAIのタイプ分類はさすがに覚えましたね。
 大腿骨→cam type, 臼蓋→pincer type, 併存→combined type

普段こどもの股関節疾患を診ることが多いので、
FAIの原因になりやすいとされているこどもの病気について勉強します。

今日は、大腿骨頭すべり症です。
この病気についてブログで勉強したことはないと思いますが、定かでありませんゞ

ごく簡単にこの病気を説明すると、
「大腿骨頭の成長線が閉じる前までに、成長線部分で骨端核が後方にすべってしまう」ものです。
急激に発症するものもあれば、じわじわ発症するものもあり
また痛みの程度も歩けないほどから、歩けるけれども痛みがあるなど、様々です。

すべり.png
骨頭の最も近位の、丸みを帯びた部分(骨端核)が後方にすべっています。
股関節の側面像で良く分かります。
すべりのない普通の股関節の側面像と比べるとよく分かりますね。
健側.png

なぜFAIの原因に?


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FAIの診断 CT・MRI [医学~臨床]

股関節痛や可動域制限の原因になるFAI; FemoroAcetabular Impingement。
難しそう、と敬遠せず^^;頑張って勉強するぞ! シリーズ(^^)

FAIの原因によるタイプ分類は以下の通りです。
 大腿骨側が原因→cam type; カム
 臼蓋側が原因→pincer type; ピンサー
 2つの原因が併存→combined type; コンバインド

X線像で注目すべきポイントを、
大腿骨側と臼蓋側とに分けて勉強しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-17
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
ちなみにコンバインドは、その両方があるという事ですね。

CTやMRIも補助診断として有用とされています。
以下のような所見が、FAIを反映している事が多いそうです。

・MR arthrogramで、大腿骨頸部にfibrocystic changeあり
・マルチスライスCTでherniation pitを認める
・MRIでacetabular cartilage delaminationあり

他にも…


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FAIの診断・X線像 pincer type [医学~臨床]

股関節の痛みや動きの制限を引き起こすFAI; FemoroAcetabular Impingement。
概念が難しそうだからと敬遠せず頑張って勉強するぞ! シリーズ、続きます(^^)

FAIの原因によるタイプ分類は以下の通りです。
 大腿骨側が原因→cam type; カム
 臼蓋側が原因→pincer type; ピンサー
 2つの原因が併存→combined type; コンバインド

まずFAIの診断方法ですが、
X線像はタイプ別で注目ポイントが違うので、個別にまとめています。
cam typeは先週の記事で勉強しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-17

今日はpincer typeです。

最も有名な所見は、cross over signです。
股関節正面像で、臼蓋の前縁のラインと後縁のラインとが交差する像です。
クロスオーバーがあったら見つけるぞ!という意気込みで読影しないと
実は見逃されやすい所見のように思います。

cross over signは、acetabular retroversion;臼蓋後捻、の指標とされています。
臼蓋の開口部の向きが後ろを向いていると、
結果として臼蓋の前壁が厚くかぶることになり、前方過剰被覆となり
この部分が大腿骨と接触する事でFAIになるという訳ですね。

他の注目ポイント!


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FAIの診断・X線像 cam type [医学~臨床]

股関節痛の原因の一つ、FAI; FemoroAcetabular Impingementを、
難しそう…と敬遠せず頑張って勉強するぞー! シリーズです^^

FAIの原因によるタイプ分類は以下の通りです。
 大腿骨側が原因→cam type; カム
 臼蓋側が原因→pincer type; ピンサー
 2つの原因が併存→combined type; コンバインド
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-09では
間違っていましたので、再度確認です(^^ゞ


前回は、FAIの診断方法のうち、理学所見について勉強しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-15

今日は、理学所見からFAIを疑った時、一般的には
次に検査することになる、単純X線像を勉強します。

理学所見でのimpingement sign(test)や運動時痛などは
各種FAIで共通して見られがちな症状でしたが、
X線像では原因のタイプ別に、見るべきポイントが違ってきます。

FAI診断で注目するポイントは?


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FAIの診断 [医学~臨床]

FAI; FemoroAcetabular Impingementを、
難しそうだからと敬遠せずに、頑張って勉強するぞー! シリーズです。

FAIの、原因によって2~3つのタイプに分類される事を勉強しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-09
 大腿骨側が原因→cam type; カム
 臼蓋側が原因→pincer type; ピンサー
 2つの原因が併存→mix type; ミックス

しかし早速、間違っていました。
合併したタイプは、combined type; コンバインド と呼ぶそうですm(_ _)m
やはり敬遠していた分!?この記載は違うのでは?というアンテナも働きづらかった…
(ただの言い訳ですm(__)m) 申し訳ありません。

さて気を取り直して…
今日は、FAIの診断方法について勉強していきます。

まずはFAIを疑うきっかけとしても重要になる、理学所見から。
症状・誘発テストです。
いずれのタイプでも見られることの多い症状・誘発法といえます。

自他覚症状!


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