けが予防～チャイルドシートの安全な着用 [医学～臨床]
”チャイルドシートの重要性を確認してほしい！シリーズ。
予告通り、続けていきます(＾＾)
チャイルドシート装着義務化後も、こどもの死亡・障害率が低くならない理由は
装着率の伸び悩みだけでは説明できないようです。
前回記事にした通りhttp://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03
たしかに装着率は近年横ばいで、なかなか100％に近づきません。
とはいえ、チャイルドシート装着率自体は、義務化前の１５%から
最新2014年データでは６２%にまで上がってはいます。
これだけ上がれば、こどもの安全に貢献しそうなものですが…
実は、この”装着率”がそのまま安全を保障するものではないようです。
この数字、何かしらチャイルドシートを車にとりつけていて
そのシートに子供が座っている率を表わしているようなのです。
そして実際の装着内容についても、調査結果がされていました。
つまり、チャイルドシート自体のシートへの取り付け方法や
シートに着座させる（装着する）方法についてです。
チャイルドシートの取り付け状況は…
乳児用44.9％が正しく取り付け、
幼児用では34.0％のみ正しく取り付けられていたそうです。
着座状況については…
乳児の61.4％、幼児51.0％（学童68.7％）が
正しく着座（装着）出来ていたそうです。
正しい取り付けをして正しく装着している率で考えると、
（もちろん、単純に計算しただけで、正確な数字とは言えないものの‥）
乳児の37％、幼児ではなんと17％弱程度ということになります。
もしもチャイルドシートのおかげで怪我をしなくて済むような事故(大事故)に遭ったとき、
信頼できる状態でチャイルドシートに着座しているこどもは
乳児の３人に１人、幼児の６人に１人程度しかいないとも言えます。
装着率と装着内容から、本当に単純な計算をして、分かりやすく言うと、
〇乳児が１００人いたら・・・
１７人はチャイルドシートをつけてさえおらず、
装着していた８３人中、３０人だけが正しく装着している。
（前述の様な大事故で助かるのは３０人のみ！）
〇幼児が１００人いたら・・・
チャイルドシートをつけていないのは５１人。
チャイルドシートを装着していた４９人中、８人しか正しく装着していない。
（大事故では８人しか助からない！）
幼児１００人中８人というと、とても少ないですね。
以前の記事でH24年のデータとして紹介したとおり
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2014-07-30-1
不適切な装着者での死亡・重傷率は、適切な装着者の4.5倍。
チャイルドシートは、正しく取り付け、正しく着座する事で
はじめて安全に貢献するといえます。
車に乗車中のこどもの、死亡・障害率を減らすためには
装着率事態を上げるのはもちろんながら、
装着の中でも”正しい”装着をする適切な装着率を上げるのが肝要なのですね！
予告通り、続けていきます(＾＾)
チャイルドシート装着義務化後も、こどもの死亡・障害率が低くならない理由は
装着率の伸び悩みだけでは説明できないようです。
前回記事にした通りhttp://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03
たしかに装着率は近年横ばいで、なかなか100％に近づきません。
とはいえ、チャイルドシート装着率自体は、義務化前の１５%から
最新2014年データでは６２%にまで上がってはいます。
これだけ上がれば、こどもの安全に貢献しそうなものですが…
実は、この”装着率”がそのまま安全を保障するものではないようです。
この数字、何かしらチャイルドシートを車にとりつけていて
そのシートに子供が座っている率を表わしているようなのです。
そして実際の装着内容についても、調査結果がされていました。
つまり、チャイルドシート自体のシートへの取り付け方法や
シートに着座させる（装着する）方法についてです。
チャイルドシートの取り付け状況は…
乳児用44.9％が正しく取り付け、
幼児用では34.0％のみ正しく取り付けられていたそうです。
着座状況については…
乳児の61.4％、幼児51.0％（学童68.7％）が
正しく着座（装着）出来ていたそうです。
正しい取り付けをして正しく装着している率で考えると、
（もちろん、単純に計算しただけで、正確な数字とは言えないものの‥）
乳児の37％、幼児ではなんと17％弱程度ということになります。
もしもチャイルドシートのおかげで怪我をしなくて済むような事故(大事故)に遭ったとき、
信頼できる状態でチャイルドシートに着座しているこどもは
乳児の３人に１人、幼児の６人に１人程度しかいないとも言えます。
装着率と装着内容から、本当に単純な計算をして、分かりやすく言うと、
〇乳児が１００人いたら・・・
１７人はチャイルドシートをつけてさえおらず、
装着していた８３人中、３０人だけが正しく装着している。
（前述の様な大事故で助かるのは３０人のみ！）
〇幼児が１００人いたら・・・
チャイルドシートをつけていないのは５１人。
チャイルドシートを装着していた４９人中、８人しか正しく装着していない。
（大事故では８人しか助からない！）
幼児１００人中８人というと、とても少ないですね。
以前の記事でH24年のデータとして紹介したとおり
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2014-07-30-1
不適切な装着者での死亡・重傷率は、適切な装着者の4.5倍。
チャイルドシートは、正しく取り付け、正しく着座する事で
はじめて安全に貢献するといえます。
車に乗車中のこどもの、死亡・障害率を減らすためには
装着率事態を上げるのはもちろんながら、
装着の中でも”正しい”装着をする適切な装着率を上げるのが肝要なのですね！
チャイルドシートと交通事故について調べていてこちらのブログにたどり着きました。
私は妊娠9ヶ月、二週間程前、信号待ちで停車中、居眠り運転の車に50kmノーブレーキで追突されました。
一歳になったばかりの息子を予防接種に連れていくところでした。
シートベルト、チャイルドシートに守られましたが、私はひどい内出血と切迫早産になり二週間程入院、息子は無傷で、今現在特に症状は出ていませんが、慢性硬膜下血腫が心配で、念のためCT検査を受けさせようと思っています。
車は廃車、玉突きでエアバッグも作動し、私は一時網膜剥離の疑いもありました。
自分に落ち度が無くてもこんな事故に遭い、お腹の子と息子が心配でなりません。
チャイルドシートとシートベルトをしていなければ命が危なかったかと思うとゾッとしますし、今も車が怖くて仕方ないです…
チャイルドシートをきちんとしていても後遺症の心配は尽きません…していなければなんて、恐ろしくて考えられませんが、結構多いのですよね…
まさかの事故で、まだショックな毎日です。
先生のブログの注意喚起の記事、すごく意味があると思います。
一人でも意識が変わる親が増えますように。
これからも更新楽しみにしています。
by ゴルビー (2014-09-09 13:32)
ゴルビーさん、コメントありがとうございます。
大変な事故に遭われて、怖い思いをされたことでしょう。
しかし、きちんとシートベルトやチャイルドシートをされていて、良かったですね。ご自分だけでなく、お子さんやおなかの赤ちゃんもご心配でしょうし、心理的にもショックや恐怖があることとお察しします。
大事になさってください。
by Kite (2014-09-17 13:21)