けが予防~チャイルドシート義務化しても… [医学~臨床]

症例や勧告に学び、チャイルドシートの重要性を
確認してほしい!シリーズ。(名前が長い^^;)

チャイルドシート義務化されて、はや14年。

残念ながら、こどもの自動車乗車中の事故での
死亡・重症率は、近年横ばいのようです。

詳しくは別記事で勉強しますが、
チャイルドシート着用率もなかなか上がらないうえに、
どうやら”正しい”着用者の数が増えないせいのようです。

国土交通省のWebページに、こどもの死亡・重傷率と
チャイルドシート着用・非着用との関係や
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/child_h24/advantage.html (2010年)
適正・不適正な使用との関係について
http://www.mlit.go.jp/jidosha/child/ (H24年)
データとして示されています。

当然ながら、正しく装着した場合が
最も死亡・重傷率が低いのですが、
H24年のデータだけ見ると、意外なことも!

非装着者の死亡・重傷率は装着者の2.2倍。
一方、不適切な装着者での死亡・重傷率は、適切な装着者の4.5倍もあるのです。

ちなみに不適切な装着者が非装着者よりも多い様に錯覚しがちですが
後者は、装着者の中での比較ですので
けっして非装着のほうがマシなのではありません。

それにしても、不適切な装着はかなり危険だという事を
死亡・重傷率が示していますね。


2010年のデータは致死率と死亡・重傷率とをわけての解析もされていますが
チャイルドシート非装着者は装着者に比べて
致死率は6.9倍、死亡重傷率は2.2倍となっています。
死亡する確率が、7倍も高くなるのですね・・

事故が起こってから気づいても
大事な子供は亡くなっている事が多いという訳です。

義務化の背景にある統計的・科学的なデータを知って
“正しく”装着する事の重要性を知っていただきたいと思います。

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