RSウイルスとリスク児 [小児の発達]

RSウイルス感染症が、特に乳児では入院が必要となる事が多く
重篤になりやすいリスク児がいる事を、昨日勉強しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-11-28

今日は、どの様なこどもがリスク児に該当するのかを
具体的に勉強していきたいと思います。

明日別記事にしますが、このリスク児たちにのみ
保険で認められた「重症化予防対策」の方策がありますので、
その対策法の適応情報から、リスク児の詳細を学びます。

リスク児の概念をとても簡単にいえば、
“免疫機能の脆弱性が予想される生育歴があり、
RSウイルス感染が流行する時期に24ヵ月齢に至っていないこども”
という事になります。

以前も記事にしたとおり、RSウイルスは
人のほぼ100%が2歳まで(=24ヵ月齢)までに罹患しますので
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-10-04
免疫機能が弱い児が24ヵ月齢までにRSウイルスに罹患すると
重症化するリスクが高いというわけでしょうか。

具体的には、早産児・呼吸器疾患児・心疾患児です。
各疾患等により、流行開始期での月齢が違っているようです。

<早産児>
1.在胎期間28週以下の早産児
RSウイルス感染流行開始期に12ヵ月齢以下の新生児及び乳児

2.在胎期間29週〜35週の早産児
RSウイルス感染流行開始期に6ヵ月齢以下の新生児及び乳児

<呼吸器疾患児>
過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた児で
RSウイルス感染流行開始期に24ヵ月齢以下の新生児、乳児及び幼児

<心疾患児>
血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)を有していて
RSウイルス感染流行開始期の24ヵ月齢以下のの新生児、乳児及び幼児


明日は、このリスク児たちの重症化予防対策「シナジス」について勉強します。


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Bluemoon

お疲れ様です。
まだ、実感としてはありませんが、RSウイルスが流行っていることは聞いています。勉強しなければ・・・と感じています。
by Bluemoon (2011-11-29 19:46) 

Kite

Bluemoonさん、いつもありがとうございます。
先行流行のあと、当院でもスタッフにあやしい症状がしばらく続いたのみで、本格的に流行を実感してはいない状況です。
冬は流行する病気も多岐に渡るので、早めに勉強!ですね。
by Kite (2011-11-30 12:22) 

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