CRPS [医学~臨床]

世の中に、医師にとって難解な疾患はたくさんありますが
私にとって最も難解な病気の一つに、このCRPSがあります。

CRPS: Complex regional pain syndromeは
複合性局所疼痛症候群と訳されるもので
軽微な外傷や、軽微な外力で起こった状態のはずなのに、
長くシビアな疼痛や腫脹が続き、引き続き様々な症状を呈して
最終的には驚くほど重篤な障害を来してしまう疾患です。

何度かこの状態の患者さんを担当した事がありますが
なんとも『やっかい』で、きちんと理解できた事はない・・・と思ってしまいます。

以前はRSD: Reflex Sympathetic Dystrophyとか
もっと以前はカウザルギー: Causalgiaとか呼ばれていましたが
最近はCRPSという名称に統一されてきたようです。

ある雑誌でCRPSの特集がありましたので
それに沿ってもう一度のCRPSについて勉強し直すことになりました。

CRPSの勉強をしていると、必ず出てくる言葉がいくつかありますが
全く知らない言葉が当たり前の様に記載されていましたので、まずはここから。

アロディニアという言葉を、恥ずかしながら初めて知りました。

Wikipediaによると、以下の様な医学用語のようです。
「アロディニアallodyniaは、通常では疼痛をもたらさない微小刺激が
すべて疼痛としてとても痛く認識される感覚異常のこと。
異痛症とも呼ばれる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%82%A2

なるほど、CRPSで必ずでてくる言葉のはずです。
CRPSの患者さんがよく訴える症状の一つで、
診察のために少し触っただけの時や、包帯やシーネ・装具を外そうとしたしただけで
「ピリピリする!」とか「ちくちくする!」とか「痛いからやめて!」と
泣き顔や怒り顔でおっしゃいます。

これを表現する言葉があったとは・・・不勉強で恥ずかしいと共に
便利な言葉があるものだ・・・と関心してしまいます(^^ゞ

次回以降、CRPSについて具体的に記事にしていきたいと思います。

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コメント 5

濱口 淳一

私はCRPSを発症して一年半経ちます。
難治性慢性疼痛だった下肢も右足首に浮腫み、電激痛、痺れ等の症状がでてきました。
自分でもわからん病気です…
私はCRPS等の認知向上の為ボランティア団体をたちあげました。
よかったらHPに一度遊びにきてください。
by 濱口 淳一 (2013-07-16 07:07) 

Kite

濱口 淳一さん、コメントありがとうございます&お返事遅くなりました。
CRPSは患者さんにとっては身体的にはもちろん、心情的にもとても辛い病気です。
ボランティアのHP、URLをお伺いできれば、拝見したいと思います。
by Kite (2013-08-06 16:04) 

あじっこ

はじめまして。
私は今年の6月20日に左腕を骨折し
8月 9日にCRPSと診断されました。
残念ながら主治医は気難しいお方のようで
体質的なもの、やっかいな病気・・・とおっしゃた以外
きめ細かな説明をして下さらず、自力で情報集めをはじめ
こちらのブログに出会わせて頂きました。
どうぞよろしくお願いします。

by あじっこ (2013-08-27 03:28) 

Kite

あじっこさん、コメントありがとうございます&お返事遅くなりました。
主治医としても、患者さんに施せる治療が限られている事もあり無力感を感じる疾患の一つですので、難しい反応だったのかも知れません。悪気はないのではないかと・・・
記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
by Kite (2013-09-04 14:07) 

Cialis bula

沒有醫生的處方
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by Cialis bula (2018-04-14 10:42) 

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