乳幼児への話し掛け3 [小児の発達]

今週はタイトル通りの内容を、シリーズ化?して勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2014-05-19 から

乳幼児期に、保護者がこどもに話しかけをすることが
こどもの脳の発達、とくに言語発達や認知体系の発達に重要!という
今年2月のAAASの発表をもとに、私なりの解釈を付けて勉強しています(^^)

さて、前回 http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2014-05-21
「『文化的感度の高い受け答え』を発達させるためには、
子どもに話し掛けることを、低所得家庭の保護者に教えることが重要だ」
との記載を紹介しましたが、
それを実践した研究結果も、この発表には掲載されています。

いわゆる低所得過程で、子供に話しかける様に指導したそうです。

「カリフォルニア(California)州サンノゼ(San Jose)での実験的プロジェクトでは、
ヒスパニック系の母親たちに、子どもと言葉を介して触れ合うよう指導し
成果を挙げている。

『生後24か月までに、母親の話し掛けの多かった子どもは
より豊かな語彙を発達させ、話し言葉をより効果的に処理している』という。」

所得の高低に関わらず、乳幼児への話しかけを心掛けると
こどもの言語の発達がよりよくなるという事ですね。

英語で話しかければ、英語での言語発達が豊かになるのでしょうか?

それには保護者の英語力がカギを握っているようです。

「米国では、英語で子どもに話し掛けて、
学校に上がる準備をさせたい保護者もいるかもしれないが、
通常は自分たちの母語に専念したほうが良いという。
保護者が第2外国語をしっかり身につけていないと、
それを子どもに教えることができないばかりか、
複雑な話に子どもを触れさせることができず、
子どもの言語発達全体が限られてしまう。」

当然と言えば当然ですよね。
模倣・まねる事から、言葉の発達が進んでいくのですから
もともとの話しかける言葉の豊富さや正しさが、重要なはずです。

では、英語を流ちょうに話せる日本人保護者が
両方の言葉でたくさん子供に話しかけたら
子供時代から立派なバイリンガルになれるのでしょうか?

それについても、考察的記載があります。
「二つの言葉を覚えるというのは素晴らしいことだが、
それには犠牲が伴うことを認識しなければならない。
1言語を覚えるのと同じ速さでは、2言語は修得できない」

言葉に触れる機会が多い方が、より言葉は発達するとはいえ
1日は24時間、時間は不変である以上、
乳幼児期の期間もみんな同じなはずです。
“乳幼児期の話しかける時間”は限られる訳で、
その中で2か国語を話しかけるのであれば
1つの言語に割かれる時間は、当然半分くらいになりますよね。

やっぱりバイリンガルへの道は、そんなにたやすくない様です(^^;

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