骨形成促進剤テリパラチドの禁忌 [医学~臨床]
現時点で日本で最新の骨粗鬆症治療薬である(・・と思ってます^^)
テリパラチド(フォルテオ)というお薬について勉強しています。
今日は少しネガティブな内容かもしれませんが、
禁忌や副反応について勉強しておきます。
禁忌には以下の4つが挙がっています。
1.高カルシウム血症の患者
2.骨肉腫発生リスクが高いと考えられる患者
3.妊婦・妊娠している可能性のある婦人・授乳婦
4.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下2つは、薬剤添付文書でよく見ますね。
3.は臨床治験などで対象外だった場合、効果や副反応が確認されていないため
こういった文言が入ることは良くあるようです。
また母乳への移行が確認できていない場合にもよく見られます。
その他について、少し詳しく勉強します。
1.高カルシウム血症
PTHはもともと血中カルシウムを上げる効果のあるホルモンですので
高カルシウム血症になることがあります。
骨形成促進(血中カルシウムを骨に取り込む)作用もあるというのは、
両刃の刃のような役割があるんですね。
もともとカルシウムの高い人に高カルシウムを招くテリパラチドはやめましょう、というわけです。
2.骨肉腫のハイリスク患者
細かく以下の様に挙げられています。
(1)原発性悪性骨腫瘍もしくは転移性骨腫瘍のある患者
(2)骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患の患者(副甲状腺機能亢進症・骨ぺージェット病等)
(3)原因不明のALP高値の患者
(4)小児等及び若年者で骨端線が閉じていない患者
(5)過去に骨への影響が考えられる放射線治療を受けた患者
これは、動物実験の段階での結果を受けての事のようです。
テリパラチドを投与した群で、コントロールと比べて有意に骨肉腫が発生したそうです。
機序等は明らかになっていませんが、これを根拠に
小児への投与は出来ない事になっています。個人的には非常に残念です。
テリパラチド(フォルテオ)というお薬について勉強しています。
今日は少しネガティブな内容かもしれませんが、
禁忌や副反応について勉強しておきます。
禁忌には以下の4つが挙がっています。
1.高カルシウム血症の患者
2.骨肉腫発生リスクが高いと考えられる患者
3.妊婦・妊娠している可能性のある婦人・授乳婦
4.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下2つは、薬剤添付文書でよく見ますね。
3.は臨床治験などで対象外だった場合、効果や副反応が確認されていないため
こういった文言が入ることは良くあるようです。
また母乳への移行が確認できていない場合にもよく見られます。
その他について、少し詳しく勉強します。
1.高カルシウム血症
PTHはもともと血中カルシウムを上げる効果のあるホルモンですので
高カルシウム血症になることがあります。
骨形成促進(血中カルシウムを骨に取り込む)作用もあるというのは、
両刃の刃のような役割があるんですね。
もともとカルシウムの高い人に高カルシウムを招くテリパラチドはやめましょう、というわけです。
2.骨肉腫のハイリスク患者
細かく以下の様に挙げられています。
(1)原発性悪性骨腫瘍もしくは転移性骨腫瘍のある患者
(2)骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患の患者(副甲状腺機能亢進症・骨ぺージェット病等)
(3)原因不明のALP高値の患者
(4)小児等及び若年者で骨端線が閉じていない患者
(5)過去に骨への影響が考えられる放射線治療を受けた患者
これは、動物実験の段階での結果を受けての事のようです。
テリパラチドを投与した群で、コントロールと比べて有意に骨肉腫が発生したそうです。
機序等は明らかになっていませんが、これを根拠に
小児への投与は出来ない事になっています。個人的には非常に残念です。
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