鼻出血の応急処置

AHAのハートセーバーファーストエイド（一般市民向け応急処置）コースの
内容は多岐にわたります。概要については別記事にしました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-07-13

今日はその中から、鼻出血への対応です。
＜外傷による緊急事態＞の中の一項目として学びます。

基本的なステップは以下の通りと記されています。
1．まずその場の安全を確認する。
2．誰かに応急処置セットをとってきてもらう。
3．感染防御具（手袋やゴーグル）を装着する。
4．患者さんの鼻を両側から圧迫する。
このときの患者さんは座って前のめりに傾いているように。
5．出血が止まるまで数分間はこの部分をコンスタントに圧迫する。
6．出血が続いていればより強く圧迫する。
7．以下の場合には緊急コールをする。
　・15分たっても出血が収まらない時
　・吹き出る様な出血のように、出血量が多い時
　・患者さんが呼吸困難になった時

AHA的には、詰め込む物（ドレッシング材）の種類に関わらず
詰め込む事には否定的です。

・詰め込む事による損傷の危険性
・異物による鼻出血の場合にさらに押し込む危険性
・ドレッシング材を外す時に血ぺいがはがれて再出血する
・汚染されたドレッシング材の廃棄場所の問題

以上の様な理由からのようです。

他のマテリアルでは、
ドレッシング材の詰め込みOK、
出血が止まらない時にはドレッシング材を変えても良い
との記載がありますので、なかなか難しい判断ですね～
（廃棄場所なら、外からの圧迫の場合にも考慮が必要ですしね・・・^^;）

まあ鼻を外からの圧迫で止血できれば、そちらが簡易で安全でしょうね。
圧迫場所は鼻の骨よりも下（→圧迫できない）で
鼻孔よりも上（→窒息の危険がある）にしましょうね。